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IELTS True/False/Not Given:False と Not Given の見分け方

IELTS Reading の True/False/Not Given。3ステップの判定手順、False と Not Given を分ける線、限定語の罠、そして Yes/No/Not Given との違いを解説します。

著者: Ko Inoue11 分で読了

多くの受験者が、同じ場所で同じように点を落とします。答えが Not Given の設問に False と書いてしまう。設問文が間違っている気がして、本文にもそう書かれていなかったから False にした。これが IELTS Reading でいちばん失点の大きいパターンで、原因は、手順を持たずに勘で判定していることです。

この記事は、この 1 つの問題タイプに絞ります。3 つの答えがそれぞれ何を要求しているのか、勘を排除する判定手順、Not Given を False に変えてしまう罠、そして設問が Yes/No/Not Given になったとき論理がどう動くのか。形式の全体像はReading の問題タイプガイドにまとめてあります。

3 つの答えが要求していること

三つとも条件は厳密で、言葉づかいの細かい違いが見た目以上に効きます。

True は、設問文が本文の内容と一致している状態。同じ語を使っている必要はなく、意味が同じなら言い換えでも True です。

False は、本文が設問文と食い違っている状態。「これとは両立しない」と指し示せる 1 行が本文に要ります。

Not Given は、本文がその点に決着をつけていない状態。情報が無い、足りない、あるいは曖昧で判断がつかない。

三つを並べてみると、対称になっていないのが分かります。True と False は、どちらも本文中に根拠が要る。Not Given は、その根拠が見つからないときの答えです。落ち着かないのはそのためで、無いことを理由に答えを決めることになります。

判定手順

勘に頼る代わりに、3 つの問いを順番に投げます。設問ごとにこれを回せば、False と Not Given の迷いはほとんど解けます。

1. 本文の該当箇所を探す。 設問文と同じ話題を扱っている 1〜2 文を見つける。このタイプは通常、本文の順番に沿って並ぶので、設問 4 の答えは設問 3 の答えより後ろにあります。探す範囲はそれで絞れる。それなりに探しても関連する行がまったく無いなら、それ自体が Not Given の根拠になります。

2. 本文は設問文を裏づけているか、と問う。 語が同じかどうかではなく、その主張を本文が支えているかどうか。支えているなら True です。設問文が言い換えであっても、本文より控えめな言い方であっても構いません。本文が「調査は 1,200 世帯を対象とした」と述べ、設問文が「千世帯を超える世帯が参加した」なら、本文はそれを裏づけています。これは True。

3. 本文はそれを否定しているか、と問う。 False を決めるのはこの問いです。設問文と同時には成り立たないことを、本文が明示的に述べているか。述べていれば False。その点について本文が黙っている、あるいは関連はするが弱いことしか言っていないなら Not Given です。

罠は、「本文が裏づけていない」から一足飛びに False へ行くこと。裏づけが無いことと、否定されていることは別です。本文が「その美術館は 1990 年に開館した」と述べ、設問文が「1985 年に開館した」なら False。両立しないからです。本文が「観光客に人気がある」と述べ、設問文が「国内で最も来館者が多い」なら Not Given。人気があることと最多であることは別の主張で、本文は順位について何も言っていません。

誤答を生み出す罠

失点のほとんどは、次の 3 パターンで説明がつきます。

語の一致。 本文と同じ語で組み立てられた設問文は、裏づけられている気がします。たとえば本文が「その美術館は地元の画家 3 人の作品を所蔵している」で、設問文が「その美術館は地元の画家 3 人によって設立された」。内容語はすべて一致していて、主張はまったく別物です。語の重なりは、どこを見るかを教えてくれるだけで、何と答えるかは教えてくれません。

限定語。 all、some、most、always、often、may、only といった語は、それだけで文の真偽を決めます。しかも向きが大事です。本文より控えめな設問文は True のまま。本文が裏づけているからです。罠は逆で、本文より強い設問文のほう。「多くの研究者が主張している」は「すべての研究者が主張している」ではなく、この置き換えで True は False に変わります。限定語に下線を引き、強さがどちら向きかを確かめてください。

自分の知識。 設問文が現実世界では正しいと知っているかもしれません。それは関係ありません。答えは本文の中だけにあり、外の知識こそが、Not Given の設問に True と書かせる原因です。

答えの散らばりについて 1 つ。1 セットに 3 種類の答えがそろうことは多く、Not Given が 1 つも無いセットは見直しの合図だと教える指導者もいます。ただし IELTS はこれについて規則を公表しておらず、3 種類そろわないセットも実際にあります。使うなら、False それぞれについて否定している語句を指させるかを確かめる用途に留め、根拠のある答えを覆すのには使わないでください。

Yes/No/Not Given は、同じ論理で対象が違う

2 つの型は見た目がほとんど同じで採点も同じなので、違いを見落としがちです。

True/False/Not Given が照らすのは本文中の事実。Yes/No/Not Given が照らすのは書き手の見解や主張で、何が起きたかではなく書き手がどう考えているかを確かめます。だから、事実としては正しい設問文でも、書き手が反対の主張をしていれば No になります。

手順は変わりません。該当箇所を探し、本文が裏づけているかを問い、否定しているかを問う。変わるのは、何を根拠として探すか。Yes/No/Not Given では、日付や数値ではなく、意見を表す言い回し、書き手の立場、arguably や it seems のような濁し方を探します。

これがバンドにいくら効くか

Reading に Band Descriptor はありません。40 問を換算表でバンドに変えるだけなので、伸びを問題数で数えられます。Writing ではこうはいきません(Reading のスコア換算)。

だからこの問題タイプは、叩く価値が特に高い。模試で 27 問正解、落とした中の 3 問が True/False/Not Given だったとします。これは 1 つの判定ルールを 3 回誤って当てはめただけです。広く使われている Academic の換算(1 問前後の幅はあります)なら、27 問は 6.5、30 問は 7.0。次の半バンドは、1 つの型の 3 問ぶんであって、「もっと読む」という漠然とした課題ではありません。

毎日 5 分で叩く

  • 否定探しドリル。 間違えた設問を 10 問選び、それぞれについて、設問文を否定している本文の語句をそのまま書き出す。見つからなければ答えは Not Given で、人に教わるのではなく自分で証明したことになります。
  • 限定語ドリル。 設問文 10 問ぶんの限定語すべてに下線を引き、本文に対して強さがどちら向きかを確かめる。1 問 30 秒で、「多く」が「すべて」にすり替わる罠は効かなくなります。
  • 対象判定ドリル。 混ざったセットを 10 問取り、答える前に各設問へ「事実」か「意見」かの札をつける。1 問 10 秒。この札が True/False/Not Given と Yes/No/Not Given を分けます。

IELTS Drills はこの考え方で作っています。すでに解ける 27 問をもう一度確かめるだけの通しテストを回す代わりに、点が漏れているまさにその問題タイプを毎日 5 分で反復し、判断が反射で出るようになるまで続けます。

よくある質問

False と Not Given の違いは? False は、本文が設問文と食い違っている状態です。手早い判定法として、2 つの文が同時に成り立つかを考えてみてください。成り立たないなら False。成り立つ、あるいは本文がそもそも触れていないなら Not Given です。

情報が見つからなければ Not Given? 本文の正しい範囲を探したのなら、たいていはそうです。このタイプは通常、本文順に並ぶので、前後の設問の答えを手がかりに探す範囲を絞ってから判断してください。

語が一致していれば True? いいえ。Not Given の設問文は、本文の語を使って組み立てられていることがよくあります。内容語がすべて一致していても、本文が一度もしていない主張になっていることがあります。

Yes/No/Not Given との違いは? 論理は同じですが、True/False/Not Given が本文中の事実を照らすのに対し、Yes/No/Not Given は書き手の見解や主張を照らします。

自分の知識で答えていい? いけません。本文だけで判断します。現実に正しい設問文でも、本文が裏づけていなければ Not Given です。

T・F・NG と書く? 完全な語で書く? 指示は TRUE / FALSE / NOT GIVEN と書くよう求めているので、完全な語で書いてください。はっきり読める略記なら認められるとよく言われますが、IELTS はそう公表していません。いずれにせよ実際に失点するのは 2 つ。Yes/No/Not Given のセットに T や F と書くこと、そして NOT GIVEN を「N」1 文字に縮めること(No と読めてしまいます)。

まとめ

True/False/Not Given は、勘ではなくルールです。該当箇所を見つけ、本文が設問文を裏づけているかを問い、本文が明示的に否定しているときだけ False にする。本文が決着をつけていないものは、どれだけ設問文が間違っている気がしても Not Given です。限定語は強さの向きを見る。そのうえで、その設問が事実を問うのか書き手の見解を問うのかを確かめてください。どちらの形式にいるかが、それで決まります。他の形式と、それぞれの攻め方はReading の問題タイプガイドにまとめてあります。IELTS Drills なら、どの問題タイプで 0.5 を損しているかを、フィードバックが教えてくれます。毎日 5 分で。