IELTS Drills
ブログダウンロード
試験戦略

IELTS リーディングのスコア換算表 2026:何問で何バンド

IELTS リーディングは 40 問・各 1 点・誤答減点なし。何問正解でバンドいくつかの換算表を Academic と General Training の両方で示し、GT が多く正答を要する理由、1 問で 0.5 動く仕組み、時間配分のコツまで整理します。

著者: Ko Inoue13 分で読了

同じ Academic リーディングを受けた 2 人がいたとします。片方は 29 問正解、もう片方は 30 問。差はたった 1 問。それなのにバンドのスケールでは、線の両側に分かれてしまう。6.5 と 7.0。あの 1 問が、半バンドぶんの価値を持っていたわけです。

リーディングの採点はリスニングと同じです。試験官も、解釈も、Band Descriptor もありません。あるのは 40 問、正解 1 つにつき 1 点、そして素点をバンドに変える換算表だけ。ただしリーディングには、リスニングに無いひねりが 1 つあります。必要な正答数が、Academic か General Training かで変わるのです。同じ 30 問正解でも、Academic なら 7.0、General Training なら 6.0。表のどの行を読むかを間違えると、狙う数字そのものを間違えてしまいます。

まず結論

リーディングは 40 問、各 1 点、誤答による減点なし。だから空欄より当てずっぽうのほうがいつでも得です。素点(0〜40)が 0〜9 のバンドに変換される。問題は、その変換の中身です。Academic と General Training では境目が違う。2 つの試験は難易度が同じではないからです。General Training の文章は、掲示・広告・職場の書類といった日常的な素材。一方 Academic のパッセージは密度が高く抽象的です。その差を埋めるために、General Training では同じバンドにより多くの正答が求められます。IELTS 公式のスコア解説も、リーディングが 40 問・各 1 点であることを明記しています。

両方の表を下に並べます。リスニングと同じく、バンドの幅は均等ではありません。そして、その不均等さの中にこそ戦略があります。

クイック参照:この正答数は何バンド?

Academic で、ある点数をすぐ知りたいとき。40 問中、23 問正解が 6.0、6 の下限です。そこから 27 問で 6.5、30 問で 7.0、33 問で 7.5、35 問で 8.0、37 問で 8.5、39 問で 9.0。だから 32/40 は 7.0、38/40 は 8.5。General Training はもっと厳しく、同じ 30/40 でも 6.0 止まり、7.0 には 34 問必要です。詳しい表と、2 つの試験で違う理由は、すぐ下にあります。リスニングも同じ仕組みで 40 問をバンドに変えますが、境目は少し違います(リスニングのスコア換算)。

2026 年になっても中身は変わりません。リーディングは 40 問・各 1 点で、下の表で換算されます。

Academic リーディングの換算表

これは最もよく引用される Academic の換算で、主要な対策サイトのあいだで一致しているものです。

バンドスコア正答数(40 問中)
9.039〜40
8.537〜38
8.035〜36
7.533〜34
7.030〜32
6.527〜29
6.023〜26
5.519〜22
5.015〜18
4.513〜14
4.010〜12

あくまで目安として扱ってください。IELTS は固定の公開表を出しておらず、必要な正答数はテスト版ごとに少し変わるとしています。だから境目はおおよそ ±1 で読む。変わらないのは形のほうです。上位バンドほど幅が狭くなります。

General Training の表はもっと厳しい

長さは同じ、ハードルは高い。General Training リーディングも 40 問ですが、文章が易しいぶん、同じバンドに何問か多く必要になります。

バンドスコア正答数(40 問中)
9.040
8.539
8.038
7.536〜37
7.034〜35
6.532〜33
6.030〜31
5.527〜29
5.023〜26
4.519〜22
4.015〜18

2 つの表を並べると、差は歴然です。30 問正解は Academic なら 7.0、General Training ならわずか 6.0。同じ素点で、まるまる 1 バンド違ってきます。6.0 を取るのに Academic は 23 問、General Training は 30 問かかる。だから移住や就労の申請で General Training を受けるなら、Academic の目標値をそのまま借りてはいけません。6.0〜7.0 あたりだと、4〜7 問も低く見積もることになってしまいます。

数字ではなく「幅」を読む

Academic の各バンドの幅を見てください。6.0 は 23〜26 で 4 問ぶん。6.5 は 27〜29 で 3 問ぶん。そして 7.0 は 30〜32、そこから上はどんどん狭くなる。上に近づくほど、1 つのバンドが許してくれる余地は小さくなります。

だから上のほうでは 1 問の重みが増します。Academic で 29 問なら 6.5。あと 1 問見つけて 30 になれば 7.0。冒頭の例と同じで、1 問で半バンド跳ね上がるジャンプです。多くの競合スコア解説は、表を載せるだけでここを説明しません。境目はなだらかな坂ではなく、段差です。そして段の 1 つ下に立っているのが、いちばん高くつく場所。これは総合スコアを決める四捨五入の、リーディング版だと言えます。総合の仕組みはIELTS スコアの計算方法で分解しています。

目標バンドに必要な正答数

表を、狙える 1 つの数字に変えてしまいましょう。Academic ならこうです。

  • 6.0 は 23 問。
  • 6.5 は 27 問。
  • 7.0 は 30 問。
  • 7.5 は 33 問。

General Training は同じ目標でも多くかかります。6.0 で 30 問、7.0 で 34 問です。

こう整理すると、模試の点数が意味を持ってきます。Academic の模試で毎回 27 問あたりなら、7.0 まで 3 問足りない 6.5 ということ。これは「速く読む」課題ではありません。「3 問を見つける」課題です。そして、その 3 問には在りかがある。たいていは、いちばん読みやすい Passage 1 のほうが、論旨が密で問題タイプも難しい Passage 3 より取り戻しやすい。6.5 の壁にぶつかり続けているなら、6.5 の壁を破るで一本まるごと書いています。

リーディングは時計との戦い

リスニングには無い罠が、ここにあります。リスニングでは音声がペースを作ってくれる。リーディングでは、自分でペースを作らなければなりません。そしてここで落とす点の多くは、読解の失敗ではありません。時間配分の失敗です。60 分、40 問、3 つのパッセージ、しかもどちらの形式にも転記の追加時間はありません。コンピューター版は画面で解答し、紙版は読みながら直接解答用紙に書く。リスニングの紙版でもらえる、答えを写すための 10 分は、リーディングにはないのです。

計算すると 1 問あたり約 90 秒。でも均等に使うのは間違いです。よく使われる賢い配分は、Passage 1 に 15 分、Passage 2 に 20 分、Passage 3 に 25 分。後ろほど難しくなるからです。読みやすい前半で時間を貯めて、手強くなる後半に回す、という考え方です。

いちばん点を守れる習慣は、飛ばして後で戻ることです。ある問題が手ごろな時間で解けないなら、印をつけて先へ進み、簡単なものを片づけてから戻る。1 問の厄介な Matching Headings に 4 分しがみつくと、最後に拾えるはずの 5 問を空欄で残す羽目になる。そして空欄では絶対に出さないこと。減点は無いのだから、推測はタダです。

正解しているのに失点する

リーディングでいちばん悔しい失点は、答えを見つけたのに書き方で落とすパターンです。換算表には現れないけれど、スコアには確実に響きます。

スペルは採点対象です。本文から答えの語を写すとき、スペルを間違えれば不正解。正しい語がそのページに載っていたのに、です。この厳しさはリスニングと変わりません。

語形も、本文を完全に理解した人ほど引っかかります。本文が "tickets" を支持しているのに "ticket" と書けば 1 点失う。語数制限も同じ。指示が「NO MORE THAN TWO WORDS」なら、正しい 2 語が入っていても 3 語書けば 0 点。どれも追加の読解力は要りません。要るのは、先へ進む前に答えごとに走らせるひと手間のチェックだけです。

一方、大文字・小文字は採点されません。リーディングの解答用紙は大文字小文字を区別しない。だからそこに 1 秒も使わないこと。その注意力は、語を正確に写すことと、指示が許す語数を数えることに回してください。

リーディングに Band Descriptor が無い理由

Writing と Speaking は 4 つの Band Descriptor で採点されます。Task Response、Coherence & Cohesion、Lexical Resource、Grammatical Range & Accuracy。試験官が基準を読んでバンドをつける。そこには解釈の余地が残ります。その話はSpeaking Band Descriptors の記事で掘り下げています。リーディングには、それが一切ありません。正しい答えを選んだか、選ばなかったか、それだけです。

そのそっけなさが、じつは朗報です。おかげでリーディングは、手持ちで最も診断しやすいセクションになります。伸び悩んでいる 6.5 は、たいてい「一様に平らな 6.5」ではありません。パターンがあります。Matching Headings で 4 問、True/False/Not Given でさらに 2 問落とし、あとはきれい、というふうに。直し方は、記事を 1 日 3 本多く読むことではない。漏れ続けている 1〜2 個の問題タイプをつぶすことです。

これは IELTS Drills が組み立てているループそのものです。同じ 27 問をまた確認するだけの時間制限フルテストを回す代わりに、点を失っているまさにその問題タイプを毎日 5 分だけ短く反復し、その特定の漏れが閉じるまで続ける。リーディングがこのやり方で伸びるのは、リスニングと同じく、隠れる先の Band Descriptor を持たないからです。

よくある質問

リーディングの 30/40 は 7.0? Academic なら 30 問正解は 7.0 です。General Training では同じ 30 問は 6.0 で、7.0 には 34 問必要。どちらも版で少しずれるので目安として扱ってください。

なぜ Academic と General Training で表が違う? General Training の文章が易しいぶん、同じバンドに多くの正答を求めるからです。証明書に出るバンドの意味はどちらも同じ。そこへ至る素点の道のりが違うだけです。

IELTS リーディングに減点はある? ありません。誤答で失うものは無いので、全問埋めて空欄は作らないこと。

リーディングの解答でスペルは関係ある? あります。本文から正しい語を見つけても、スペルを間違えれば不正解。ただし大文字・小文字は採点されません。

この換算表は公式? 1 点単位では公式ではありません。IELTS は固定の公開表を出さず、必要な正答数は版で少し変わるとしています。ここの 2 つの表は広く再掲されている目安で、目標設定には十分な精度です。

リーディングのバンドは総合にどう効く? 他の 3 セクションと平均され、四捨五入されます。リーディングが強いと、弱いセクションを四捨五入の線の向こうへ押し上げてくれることがある。その仕組みはIELTS スコアの計算方法が丸ごと扱っています。

まとめ

リーディングは漠然とした努力には報いません。報われるのは正解、しかもその必要数は、どの試験を受けるかで変わります。まず本当の練習スコアを出し、正しい表(Academic か General Training か、2 つを混ぜない)に照らし、目標までの正確な差を測る。あとは、その数問が毎回すべり落ちる問題タイプに自分の時間を注ぎ、答えを確定する前にスペルを確かめるだけです。