IELTS ライティング添削を6社比較|料金・返却日数・4軸
IELTS ライティング添削サービス 6 社を、公式ページで確認できた料金と返却日数、Band Descriptor の 4 基準別に推定 Band が返るかで並べました。答案 1 本いくらではなく、試験までに何回添削を受けられるかで選ぶ話。2026-09-30 時点の公開情報。
添削サービスを比べた記事はたくさんあるのに、返却までに何日かかるかを書いているものはほとんどありません。料金と講師の国籍だけ並べた一覧を見て申し込むと、たいてい後で困ります。返却に毎回 5 営業日かかるサービスだと、試験が 6 週間後なら提出と返却を繰り返せるのは最大 6 回。ここが決まらないと料金の安さは意味を持ちません。
もうひとつ抜けているのが、4 基準別に推定 Band が返ってくるかです。IELTS の Writing は Task Achievement / Response、Coherence & Cohesion、Lexical Resource、Grammatical Range & Accuracy の 4 基準で別々に採点されます(Band Descriptor の全体像)。「文法ミスを直しました」だけ返ってきても、6.0 で止まっている原因が LR なのか CC なのかは分かりません。
以下は他社 6 社に自社の IELTS Drills を並べたものです。数値は 2026-09-30 時点で各社の公式ページに書かれていた内容だけをまとめました。確認したページに記載がなかった項目は「非公開」と記しています。どこにも書かれていないという意味ではなく、公開ページで確認できなかった、という意味です。推測で埋めていません。
結論:目的別の選び分け
- 原因を 4 基準で特定したい、まず 1 本だけ試したい → Mr.Writing(5,500 円 / 答案 1 本・原則 3 営業日)
- 本番に近い Task 1 + Task 2 セットで測りたい → バークレーハウス(11,000 円 / セット・3〜5 営業日)
- 月内に何度も出したい、Speaking もまとめたい → ベストティーチャー(16,500 円 / 月・同時 3 件まで)
- IELTS に限らず英文を書く量を増やしたい → フルーツフルイングリッシュ(月額 550〜2,970 円)
- その日のうちに何度も回したい → AI 採点(Writing9、IELTS Drills)
比較表
| サービス | 料金(公式表示) | 返却 | 4 基準別の推定 Band | 対象 | 採点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Mr.Writing | 答案 1 本 5,500 円(税込)/ 5 回 22,000 円(1 回 4,400 円・税込) | 原則 3 営業日 | あり(4 基準別に明記) | Academic Task 1・Task 2 | 日本人評価者+ネイティブの二重確認 |
| バークレーハウス | Task 1・2 セット 1 回 11,000 円(税込)。5 回以上で 1 回あたり 5% 引き、10 回で 10% 引き | 3〜5 営業日(17 時以降の提出は 4〜6 営業日) | 4 基準に沿った指摘とスコアの目安。基準別 Band の明記は確認できず | IELTS / TOEFL Task 1・Task 2 | プロ講師 |
| ベストティーチャー | 月額 16,500 円(税込・IELTS 対策コース) | 非公開 | 非公開 | Writing + Speaking | 外国人講師 |
| フルーツフルイングリッシュ | 月額 550 円 / 1,980 円 / 2,970 円(初月無料・人間講師の添削 2 回無料) | 非公開 | IELTS 専用コースの記載なし | 汎用の英文添削 | ネイティブ+日本人講師、AI 講師 |
| アイディー | 月額 0 円 / 2,750 円〜 / 3,168 円〜 / 4,224 円〜(税区分の記載なし) | 非公開 | IELTS 専用メニューの記載なし | 200 語(最大 300 語まで入稿可) | 500 名以上の講師 |
| Writing9 | 週 $7.99 / 月 $14.99 / 年 $29.99 | 即時 | 公式ページ上で確認できず | Task 1・Task 2 | AI |
| IELTS Drills | 月額 1,500 円 / 年額 6,000 円 / 買い切り 7,500 円(App Store・地域別価格。無料で開始可) | 即時 | あり(全コメントが 4 軸に紐づく) | Task 2 のパート単位 | AI |
「答案 1 本いくら」ではなく「試験までに何回出せるか」
添削が学習になるのは、指摘を受けて書き直して、また出すところです。1 回出して読んで終わりなら、それは採点であって練習ではない。だから見るべき数字は単価ではなく提出回数になります。
試験まで 6 週間として計算してみます。
バークレーハウスは 3〜5 営業日。結果を読んで直して次を出すまでを 1 週間と見ると 6 回が上限で、6 回まとめ買いなら 1 回あたり 5% 引きが効いて 10,450 × 6 = 62,700 円。Mr.Writing の 5 回コースは 22,000 円で、返却が原則 3 営業日なので週 1 本のペースなら 5 週間で使い切れます。ベストティーチャーは同時進行が 3 件までという制約はありますが月内の回数制限がないので、16,500 円の中で提出を詰められます。AI 採点は即時なので、その日のうちに 3 回書き直すこともできる。
ここで単価の順位が入れ替わります。月額だけ見ればフルーツフルイングリッシュやアイディーが最安ですが、返却日数が公開されていないので回数を見積もれません。フルーツフルイングリッシュは人間講師の添削が初月 2 回無料で、その先は英作文チケットというオプション扱い。料金ページには AI 講師による添削も別記されているので、月額いくらで人間の添削が何本まで受けられるのかは、この表からは読み取れません。逆に 1 回 11,000 円のバークレーハウスは高く見えて、Task 1 と Task 2 がセットなので本番 1 回分の実力測定としては筋が通っています。
返却日数を公開していない会社を選ぶなら、申し込み前に問い合わせて日数を確認してください。 これは値段より先に決めるべき項目です。
4 基準別の Band が返るかどうか
「文法を直してもらう」だけなら添削サービスは必要ありません。無料の文法チェッカーで足ります。お金を払う理由は、4 基準のうちどれが次の 0.5 を止めているかを教えてもらうことにあります。
今回調べた中で、4 基準別の推定 Band を返すと公式ページに明記していたのは Mr.Writing の 1 社だけでした。
Mr.Writing は TA / Response、CC、LR、GRA の 4 つを項目として立て、それぞれ何を見るかを書いています。レポートには 4 基準別の推定 Band、具体的な修正、日本語での改善理由、次の答案で優先する課題が入る。同時に「全文のモデル答案や口頭解説は含まれません」と、含まれない内容まで明記されていました。そこは好印象でした。
バークレーハウスは 4 つの評価基準に沿ったコメントとスコアの目安を返します。基準ごとに個別の Band を出すかどうかは、公開記事からは確認できませんでした。同社は IELTS 公式テストセンターを併設していますが、その事実だけで添削の精度を判断はできません。紹介記事は同社自身のブログで、末尾にアフィリエイト広告を掲載している旨の表示があります。料金と日数は一次情報として信頼できますが、評価の部分は自社紹介として読むのが妥当です。
残りの会社は 4 基準別の Band について公式ページに記載がありませんでした。ないと断定はできません。書かれていない、というだけです。
4 基準がどう 1 つの Band にまとまるかはスコアの計算方法に書きました。LR を上げるつもりで難しい単語を足すと逆に下がる話はLexical Resource の記事のほうが詳しいです。
AI 添削と ChatGPT をどう位置づけるか
ielts ライティング 添削 の検索候補には ai、chatgpt、プロンプト が並びます。実際、ChatGPT に答案を貼って「IELTS の 4 基準で採点して」と頼めば、それらしい数字が返ってきます。無料で、即座に。
問題はその数字がどの基準やデータから出たのか分からないことです。IELTS の採点は公式の Band Descriptor という文書に沿って行われ、各基準は整数 Band で判定されます。汎用の対話モデルがその文書を参照しているとは限らず、同じ答案を 2 回投げると違う Band を返すことがある。出た数字を自分の現在地として信じるのは危ういやり方です。
AI 採点が向いているのは、数字ではなく回数を稼ぐところだと考えています。同じ設問で Introduction を 3 通り書いて、どれが設問に答えているかを見比べる。この用途なら即時性がそのまま価値になります。本番前の現在地の確認は人間の採点者に任せて、日々の反復は AI で回す。役割を分けるのが現実的です。
Writing9 は IELTS 専用に作られた AI 採点で、即時にフィードバックが返ります。自社サイトに「IELTS の商標保有者とは無関係である」と明記している点は誠実だと思いました。一方で 4 基準別の Band を返すかは公式ページからは確認できませんでした。表示価格は地域や時期で変わるので、申し込む前に自分の地域での金額を確認してください。
IELTS Drills でできること、できないこと
自分が作っているアプリなので、できないことから書きます。
IELTS Drills はエッセイ全文の添削をしません。 Introduction だけ、Reason だけといったパート単位で書いて、その 1 パートに対してフィードバックを受ける設計です。1 回 3 分。Task 2 が対象で、Task 1 の図表説明は対象外です。本番形式の 40 分を通しで練習したい人や、Task 1 のグラフ描写を見てほしい人には向きません。そこは Mr.Writing やバークレーハウスの仕事です。
できることは 2 つあります。ひとつは、返ってくるコメントが必ず 4 軸のどれかに紐づくこと。「ここは Task Response の問題」「これは CC」とタグが付くので、どの基準を直すべきかが記録されます。もうひとつは、即時なので 1 日に何度でも回せること。5 分で 1 軸ずつ、という考え方で作りました。
料金は月 1,500 円、年 6,000 円、買い切り 7,500 円(App Store 経由・地域別価格)。無料ダウンロードで始められます。答案 1 本 5,500 円の人間添削と比べる対象ではなく、その間の日々を埋めるものだと思ってください。
AI なので採点が常に正しいとは言いません。4 基準のどこを見られているかを体に入れるための道具です。
選ぶ順番
値段から入ると失敗します。この順で決めてください。
- 試験日はいつか。 残り営業日を数える。
- 何回出せるか。 返却日数で割る。公開していない会社は問い合わせる。
- 4 基準別の Band が返るか。 返らないなら、原因の特定は自分でやることになる。
- Academic か General Training か。 Mr.Writing は現在は Academic の Task 1・Task 2 が対象です。
- そのうえで予算に合わせる。
6.5 の壁で止まっている場合、足りないのは添削の量ではなく「どの基準が止めているか」の情報だったというケースがあります。そこは6.5 が破れない理由に別途書きました。Task 2 そのものの書き方はTask 2 の記事へ。
よくある質問
添削は何回受ければいいですか。 回数の正解はありません。同じ設問で 2 回出して、1 回目の指摘が 2 回目で消えているかを見る使い方をおすすめします。バークレーハウスのまとめ記事も「同じトピックで 2 回添削してもらう」を挙げていました。
ネイティブに見てもらったほうがいいですか。 自然な表現の確認ではネイティブ講師が役立ちます。ただし IELTS は採点基準に沿って点が付く試験なので、基準を知っている人かどうかも効きます。Mr.Writing が日本人評価者とネイティブの二重確認という形を取っているのは、この両方を補う設計だと読めます。
無料で添削を受ける方法はありますか。 フルーツフルイングリッシュは初月無料で人間講師の添削 2 回が付きます。アイディーにはフリープラン(0 円)があります。AI 採点なら ChatGPT でも試せますが、上に書いたとおり数字は参考程度に留めてください。
推定 Band は本番と一致しますか。 しません。Mr.Writing も「推定 Band は学習上の目安であり、IELTS 公式スコアや特定のスコアアップを保証するものではない」と明記しています。どのサービスの数字も、スコアの変化の傾向を見るために使うものです。
出典(2026-09-30 取得)
料金と返却日数は各社の公開ページで確認し、要約しました。価格やサービス内容は変わります。申し込み前に必ず公式ページで確認してください。


