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Band Descriptor

IELTS 問題解決エッセイ(problem-solution essay)の書き方

IELTS の problem-solution essay は、問題と解決策の両方を展開し、解決策を必ず挙げた問題に対応させるのがすべて。4段落の型、Band 9 モデル、Band 6 で頭打ちになる失敗を解説します。

著者: Ko Inoue19 分で読了

problem-solution essay は2つのことを求め、その両方を出せたかで採点されます。問題を挙げ、続いて解決策を出す。多くの受験者は問題のほうはうまく書けて、そこで時間や手札やアイデアが尽き、解決策が薄く、ぼんやりし、ひどいときには直前に挙げた問題と噛み合わないまま出てきます。試験ではこれが「課題の半分しか答えていない解答」として読まれ、1文1文がどれだけ整っていても Task Response が上に伸びません。

この記事は「どんな問題が生じ、何ができるか」を問う型に絞ります。出題の2つの形、他のどの Task 2 の型とも違う唯一のルール、そして受験者が気づかないまま点を落とす場所。Task 2 の総合ガイドの下に置く、この型だけの深掘りです。

problem-solution の設問が求めること

設問の最後の指示文を読んでください。型はそこに現れます。よく出る言い回しは2通りで、中身は同じです。

1つはある状況を示して「what problems does this cause, and what solutions can you suggest?(どんな問題を生み、どんな解決策を出せるか)」と問う形。もう1つは「why is this happening, and what can be done about it?(なぜ起きていて、何ができるか)」と問う形。後者は実質 cause-and-solution(原因と解決策)ですが、計画も構成もまったく同じに組みます。前半で原因を診断し、後半で手を打つ。表現がどうであれ、渡されているのは1つではなく2つの課題で、その2つは同じ重さを持ちます。

この「同じ重さ」が曲者で、多くの受験者はここで気づかぬままつまずきます。公式の Task Response は、課題のすべての部分に答えることを求める基準です。エッセイの4分の3を問題に使い、解決策を1つ駆け込みで付け足せば、主要な部分の1つが未展開のまま残る。問題分析がどれだけ鋭くても、Task Response は Band 6 以下で止まります。両方の半分に、それぞれ本論を1段落あてる。これはすべての Task 2 の型を貫く「all parts」の理屈と同じで、エッセイがきれいに2つに割れるこの型でいちばん強く効きます。

この型が求めないものも1つ。賛否の意見です。opinion essay や advantages and disadvantages essay の outweigh 版と違い、どちらかに味方する必要も、下すべき判定もありません。とはいえ position がまったく要らないわけではない。Task Response はどの Task 2 でも明確な応答を求めます。ただしこの型の position は、自分が挙げる問題と解決策そのもので、賛否を戦わせる立場ではない。ここで意見を論じようとすると、たいてい設問から外れます。

他のガイドが飛ばすルール:解決策は必ず問題に対応する

Band 7 の problem-solution essay と Band 6 のそれを分ける一手が、テンプレート系のページではほぼ素通りされます。解決策が、挙げた問題ときちんと噛み合っていること。

当たり前に聞こえますが、崩れる様子を見れば分かります。ある受験者が成長する都市の交通を取り上げ、問題を2つ、大気汚染と通勤時間の浪費、と挙げる。そして解決策の段落で「政府は市民の意識を高めるべきだ」「学校は環境教育を行うべきだ」と書く。どちらも文としては悪くない。ただし、どちらも2つの問題のどちらも解決しません。啓発キャンペーンで通勤は短くならないし、学校教育を変えても、この先しばらく大気はきれいになりません。解答の一貫性を見る試験官の目には、エッセイ自身が挙げた問題から浮いた2つの解決策が映り、そこで論の筋が崩れます。

だから解決策の段落を書く前に、挙げた問題に戻り、それぞれに対応する策を1つずつ割り当ててください。問題1が大気汚染なら、解決策は電動の公共交通の拡充や渋滞課金で、これはその問題を正面から突く。問題2が通勤時間の浪費なら、在宅勤務の優遇や鉄道の増便が答えになる。こうして2つの半分が縫い合わさり、リストが2つ並んでいる状態ではなく、1本の論として読めるようになります。これは内容の問題に見えて、実は Coherence and Cohesion の問題です。対応こそが、全体を筋の通ったものにします。

構成を決める前の簡単なテスト。読み手が、それぞれの解決策から特定の問題へ線を引けるか。線を引く先の問題がない解決策は切り、線が引けるものに書き換えてください。

4つの段落

特別なテンプレートはいりません。標準の Task 2 の形がそのまま使えます。

  • 導入。 2文。状況を自分の言葉で言い換え、問題(または原因)と解決策の両方を扱うと示す。大げさな書き出しも、「人類が文明を築いて以来」も要りません。
  • 本論1:問題。 問題を1〜2つ、展開する。問題を述べ、なぜ重要かを説明し、具体例で裏づける。深く掘った2つが、平らに並べた4つに勝ります。
  • 本論2:解決策。 各問題に対応する解決策を、同じ作りで。策を述べ、どう機能するかを説明し、問題への結びつきをはっきり言葉にする。
  • 結論。 主要な問題と主要な解決策をまとめる1〜2文。新しいものはここに入れない。

もう1つ、教える側によっては好む配置があります。各問題とその解決策を同じ段落に組み、本論1が1つの論点の「問題+対策」、本論2が別の論点の「問題+対策」になる形。対応が自動的に取れるのが利点です。ただし40分の制約下では、問題を1段落・解決策を1段落に分けるほうが管理しやすい。まずはこの分割で始め、話題によって組み合わせ型が合うときだけ切り替えてください。

Task Response を Band 別に

descriptor に当てはめると、ここまでの話が採点に直結します。Band 7 は「The main parts of the prompt are appropriately addressed(設問の主要部分が適切に扱われている)」「A clear and developed position is presented(明確で展開された position が示されている)」「Main ideas are extended and supported(主な考えが展開され裏づけられている)」。問題も解決策も扱われ、どちらも展開され、課題への応答が最後まで明確な状態です。Band 6 は「The main parts of the prompt are addressed (though some may be more fully covered than others)(主要部分は扱われるが、一方が他方より十分に扱われることがある)」で、考えが「insufficiently developed(十分に展開されていない)」。問題ばかり厚く解決策が薄い、あの左右非対称のエッセイは、この Band 6 の文言がまさに描いている状態です。Band 5 は「The main parts of the prompt are incompletely addressed(主要部分が不完全にしか扱われていない)」で、解決策の半分が抜けたときに生じます。上の型は、この Band 7 のライン、つまり展開された2つの半分が対応していること、をクリアするために組んであります。

Band 9 モデルと、その理由

よくある設問を見てみましょう。「In many countries the amount of household waste is increasing every year. What are the causes of this, and what can be done to solve the problem?」

Households in many countries throw away more each year than they did a decade ago, and the trend is driven as much by how goods are sold as by how people live. The causes are largely structural, and the fixes have to be structural too.

Two forces push the numbers up. The first is packaging. A single online grocery order now arrives wrapped in plastic film, boxed, and padded, so a family generates waste before it has eaten anything, and manufacturers compete partly on how eye-catching that packaging looks on a shelf. The second is the economics of disposability: a cheap kettle or a fast-fashion shirt often costs less to replace than to repair, so it is thrown out at the first fault rather than fixed. Both forces sit outside the individual shopper's control, which is why appeals to personal responsibility alone change so little.

Because the causes are structural, the answers have to reach the same level. To cut packaging waste, governments can tax excess packaging and require that it be recyclable, which pushes the cost back onto the producers who design it, and several European countries already do exactly this. To fight disposability, a mix of repair subsidies and stronger warranty rules makes fixing an appliance cheaper than binning it, which is the direct counterweight to the throwaway economics that created the problem. Each measure answers one of the two causes rather than gesturing at the issue in general.

Rising household waste, then, comes mainly from wasteful packaging and cheap disposable goods, and the most effective responses target those two causes directly, through packaging rules and repair incentives, rather than relying on households to consume less on their own.

それぞれの狙いを見てください。導入は状況を言い換え、2文で両方の半分を予告します。問題の段落は原因を2つ、ネット注文の包装とファストファッションのシャツという具体で展開し、5つ並べたりしません。そして肝心の一手。解決策の段落は各原因に順に答えます。包装の問題には包装規制、使い捨ての問題には修理の優遇。しかもそれを「Each measure answers one of the two causes(各策が2つの原因の1つに答える)」と口に出して示します。280語ほど、両方の半分が展開され、どの解決策も挙げた原因までたどれる。

Band 6 で頭打ちにする失敗

頭打ちになるエッセイの多くは、いくつかの失敗のどれかで止まっています。そしてどれも Task Response の一節に対応します。

いちばん多いのが左右非対称のエッセイ。問題の段落は充実、解決策の段落は駆け込みの2文。descriptor の「some may be more fully covered than others」は、まさにこの状態のことです。すぐ後ろに来るのが噛み合わない解決策で、挙げた問題に結びつかない策は、筋の通らない解答として読まれる。次が並べただけのリスト。問題を4つ5つ、それぞれ1文ずつ、どれも未展開で、「insufficiently developed」の一節に引っかかる。もっと見えにくいのが、あいまいな解決策です。「政府は対策を取るべき」「人々はもっと意識すべき」は解決策になっておらず、展開された考えを探す試験官の目には評価するものが映りません。そして設問から外れる漂流。問題が本当に問題かを論じ始めると、解決策のエッセイが薄い opinion essay に変わり、課題の半分が書かれないまま終わります。

どれも文法や語彙の失敗ではありません。すべて、最初の1文の前、計画の段階で決まっている。だから problem-solution essay の筋の通り方は、つなぎ表現よりも構造で決まります。もちろん残り3軸も効きます。解決策は語彙の幅や条件文の見せ場になり、文法が整っていれば、込み入った提案も読みやすくなります。

毎日5分で叩く

通しで書くエッセイは40分かかり、採点までに何日もかかる。この型の急所、対応と具体的な解決策は、もっと短い時間で鍛えられます。

  • 対応づけドリル。 設問を1つ取り、左の列に問題を2つ、右の列にそれぞれ対応する解決策を1つずつ書く。2分。解決策から問題へきれいに線が引けないなら、試験より先に穴を見つけたことになります。
  • 1解決策ドリル。 解決策を1つ取り、3文に組む。何をする策か、どう機能するか、どの問題に答えるか。深い解決策1つは、スローガン5つより多くを教えます。
  • 具体への置き換え。 「意識を高める」のような漠然とした策を、試験官が絵にできる形へ書き直す。誰が、何を、誰に対してするのか。「自治体が無料の戸別回収に予算をつける」は「リサイクルを促す」に毎回勝ります。

これが IELTS Drills の作りです。フィードバックは1つの Band Descriptor にタグ付けされて返るので、problem-solution essay が6.5で止まったとき、0.5を落とした原因が、展開されない解決策の半分なのか、噛み合わない策なのか、文法なのかが分かる。そしてその1つを毎日5分で叩けます。

よくある質問

問題と解決策はいくつ書く? それぞれ1〜2つ、展開して。5つ並べない。問題2つに対応する解決策2つ、各々を理由と例で伸ばす。250〜290語の安定した形です。上の Band が評価するのは深さです。

問題と解決策は対応させないといけない? はい。そして受験者がいちばん見落とす点です。どの解決策も、実際に挙げた問題を解くものであるべき。線を引く先の問題がない解決策は、筋の通らない解答として読まれ、Task Response も Coherence も下げます。

問題と解決策は段落を分ける? それとも組にする? どちらでも書けます。問題を本論1、解決策を本論2に分ける形は、時間の制約下で管理しやすい。各問題とその解決策を同じ段落に組む形は対応が自動で取れますが、計画に手間がかかります。

cause-and-solution の設問は別物? 実質は同じです。「なぜ起きていて、何ができるか」は problem-solution とまったく同じに組みます。前半で診断し、後半で手を打ち、その手を原因に対応させる。

自分の意見は要る? opinion や discussion のように賛否を取る必要はありません。判定もいりません。ただし Task Response は明確な応答を求めるので、賛否ではなく、問題と解決策をはっきり示すことがこの型の position になります。取ってつけた意見は、たいてい設問から外れます。

長さは? 最低250語。270〜290語あれば両方の半分を展開する余裕が出ます。250を切ると Task Response に直接響きます。

まとめ

problem-solution essay は1つではなく2つの半分で採点されます。展開された問題、展開された解決策、そして各解決策が挙げた問題に結びついていること。どちらの半分にも1段落と同程度の分量をあて、5つ並べる代わりに1〜2点を深く掘り、試験官が機能する様子を絵にできるほど具体的な解決策にする。判定はいらない。この型は求めていません。他の4つの型との噛み合い方は Task 2 ガイドに地図があります。ここでの勝負は、すべての解決策を問題に対応させること、その一点でした。IELTS Drills なら、どの軸で0.5を落としているかを、フィードバックが教えてくれます。毎日5分で。