IELTS スコア換算表|英検・TOEIC・TOEFL・CEFR対応【2026年版】
IELTS のスコアを英検・TOEIC・TOEFL・CEFR に換算する早見表。2026年1月に新しくなった TOEFL iBT の 1〜6 スケールに対応し、各試験の公式 CEFR 対応をもとに作成。IELTS 6.5 は英検何級か、なぜ厳密な1点換算が存在しないかも examiner 視点で解説します。
IELTS 6.5 を取った人が次に検索するのは、だいたい「これって英検なら何級?」「TOEFL だと何点?」です。ところが調べると、サイトごとに数字が違う。あるページは IELTS 6.5 = TOEFL 79〜93、別のページは 86〜94。英検を準1級と書く表もあれば、1級と書く表もある。
答えはこうです。どれも部分的には正しくて、同時にどれも「正解の1点」ではありません。試験はそれぞれ、別の力を、別のやり方で測っているからです。この記事では、各試験が公式に CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)へどう対応づけているか、その一次情報だけを根拠に、2026年6月時点で最も確かな換算表を組みました。数字の根拠はすべて各試験が公表している CEFR 対応で、TOEIC の合計帯だけは公式のセクション別の最低点から割り出した目安です。
IELTS・英検・TOEIC・TOEFL・CEFR 換算早見表
まず全体像です。下の表は、各試験が公式に発表している CEFR との対応をつないだもの。CEFR は A1 から C2 までの6段階の国際基準で、IELTS も英検も TOEIC も TOEFL も、「自分のスコアは CEFR のどこか」を公式に示しています。だから CEFR を共通のものさしにすれば、遠回りでも筋の通った比較ができます。
| CEFR | IELTS | 英検 | TOEIC L&R(目安) | TOEFL iBT(2026新・1〜6) | TOEFL iBT(旧・0〜120) |
|---|---|---|---|---|---|
| C2 | 8.5–9.0 | (測定対象外) | (測定対象外) | 6.0 | 114–120 |
| C1 | 7.0–8.0 | 1級 | 945–990 | 5.0–5.5 | 95–113 |
| B2 | 5.5–6.5 | 準1級 | 785–940 | 4.0–4.5 | 72–94 |
| B1 | 4.0–5.0 | 2級 | 550–780 | 3.0–3.5 | 42–71 |
| A2 | (非公表) | 準2級 | 225–545 | 2.0–2.5 | (旧スコアの下限以下) |
A2 の IELTS 欄を「(非公表)」としてあるのは意図的です。IELTS が CEFR 対応を公開しているのはバンド 4.0 から上だけで、それより下については何も示していません。だからほかのサイトで見かける A2 の具体的なバンドは、公式の数字ではなく推定です(IELTS が borderline と呼ぶバンドも含めて、詳しくはIELTS と CEFRに書きました)。
英検と TOEIC の C2 が「測定対象外」なのは、どちらも公式には CEFR C1 までしか対応づけていないからです。英検は1級が C1 どまり、TOEIC L&R も測れる上限は C1 です。C2(IELTS 8.5以上)に相当する力を、この2つの試験は測り分けません。表では英検を各級の代表的なレベルに寄せて示しています。公式表では級ごとに2つの CEFR に○が付きますが、合格していればどちらかに決まります。その仕組みは英検 IELTS 換算にまとめました。
IELTS バンド別:6.5 は英検何級?TOEFL では?
ここからは IELTS のバンドを起点に、0.5刻みで見ます。よく検索される「IELTS 6.5 は英検何級」から答えると、6.5 は CEFR の B2、英検なら準1級の上位から1級の入り口あたりです。準1級に受かったから IELTS 6.5 は固い、とは言えません。同じ B2 でも、測っている技能の組み合わせが違うからです(理由は次のセクションで)。ずれが出るのはたいてい Writing と Speaking で、この2技能を外から見てもらう手段は、Writing なら添削サービス 6 社の比較、Speaking ならオンライン英会話 5 社の比較にまとめました。
TOEFL については、実施団体の ETS が IELTS との公式換算表を出しています。2026年の新1〜6スケール版はこうです。
| IELTS | TOEFL iBT 合計(2026・1〜6) | 旧スケール換算(0〜120) |
|---|---|---|
| 9.0 | 6.0 | 114+ |
| 8.5 | 6.0 | 114+ |
| 8.0 | 6.0 | 114+ |
| 7.5 | 5.5 | 107–113 |
| 7.0 | 5.0 | 95–106 |
| 6.5 | 4.5 | 86–94 |
| 6.0 | 4.0 | 72–85 |
| 5.5 | 3.5 | 58–71 |
| 5.0 | 2.5 | (ETS 未公表) |
| 4.5 | 2.0 | (ETS 未公表) |
| 4.0 | 1.5 | (ETS 未公表) |
出典は ETS の公式換算ツールです。ETS 自身が「この表は一般的な目安で、個々の受験者が2つの試験で取る正確なスコアを予測するものではない」と注記しています。下端の3バンドに旧0〜120の数字が無いのは、ETS が新スケールからの旧換算を band 3.5 までしか公表していないため。推測で埋めずに空欄にしてあります。
英検・TOEIC を IELTS バンド別に並べた表は、あえて作っていません。英検と TOEIC は IELTS との直接の公式換算が存在せず、最初の早見表のとおり CEFR 経由でしか結べないからです。バンドごとに英検・TOEIC の点数を細かく振った表は、たいてい各社の推定値。ここを数字で埋めるほど、根拠から遠ざかります。手元にあるのが TOEIC のスコアなら、TOEIC・IELTS 換算の詳細が、この CEFR 経由の対応をスコア別に読み、TOEIC が測っていない部分まで扱っています。
2026年1月、TOEFL のスコアが「1〜6」に変わった
ネット上の換算表で TOEFL の数字がばらつく最大の理由が、これです。2026年1月21日、TOEFL iBT の採点が 0〜120 点から 1.0〜6.0 の0.5刻みになりました。各セクションを1〜6で出し、その平均を0.5刻みに丸めて総合点にする。IELTS の出し方にぐっと近づいたわけです。
新スケールは CEFR との対応がはっきりしています。総合6.0 が C2、5.0〜5.5 が C1、4.0〜4.5 が B2、3.0〜3.5 が B1。この変更に合わせて、ETS は IELTS との換算表も作り直しています。だから世間に出回る「IELTS 6.5 = TOEFL 79〜93」という数字は、旧スケール時代の換算です。間違いというより、古い。新換算では IELTS 6.5 は総合4.5、旧0〜120に読み替えると86〜94です。
移行期間として、2026年1月から2028年1月まではスコアレポートに3つが併記されます。CEFR レベル、新しい1〜6、そして旧0〜120相当の点数。出願先が「TOEFL 100」のような旧基準を残しているケースに備えた措置です。ETS は、100点を求めていた機関なら新スケールの band 5(旧95〜106相当)にすると整合する、と案内しています。古い TOEFL スコアを持っている人も、2028年までは旧換算が読み取れます。
なぜ「IELTS 6.5 = ○○」に正解の1点がないのか
ここがこの記事の核心です。換算表は便利ですが、限界をわきまえないと出願で足をすくわれます。
理由は2つ。1つ目は、測っている中身が違うこと。TOEIC L&R はその名のとおり聞く・読むの2技能だけで、話す・書くを含みません。IELTS は4技能を測り、Speaking は試験官との対面です。TOEIC 900 が CEFR の高い帯に入っても、その人が IELTS の Writing や Speaking で同じ水準を出せる保証はどこにもない。換算表は「同じものさしのどのへんにいるか」を示すだけで、「同じ力がある」とは言っていないのです。
2つ目は、公式どうしでも帯の端がずれること。IELTS 自身は 7.0〜8.0 を C1 としています。一方 ETS の TOEFL 換算表をたどると、IELTS 8.0 は総合6.0、これは C2 にあたる。逆に IELTS 5.0 は、IELTS では B1 なのに ETS 換算では A2 に落ちます。中央の 6.5〜7.0 付近はおおむね一致しますが、上や下の端に行くほど解釈が割れる。0.5 の境界はそれほど繊細です。だから幅でしか語れない。1点で言い切る表ほど、疑ったほうがいい。
IELTS Drills を作っていると、この「幅」と毎日向き合うことになります。私たちのフィードバックは、点数ではなく4つの Band Descriptor(TA・CC・LR・GRA)のどれに効くかで返す。IELTS 6.5 の答案でも、LR は7.0相当なのに GRA が6.0で足を引っぱっている、という内訳が見えます。換算表が見せてくれない「6.5 の中身」は、ここにある。総合点を別の試験に置き換える前に、自分の4軸の凸凹を知るほうが、あと0.5を取りにいくには近道です。
各試験の公式 CEFR 対応(出典)
最初の早見表の根拠を、試験ごとに置いておきます。すべて各実施団体の公式発表です。
- IELTS → CEFR:IELTS は B1=4.0〜5.0、B2=5.5〜6.5、C1=7.0〜8.0、C2=8.5〜9.0 と対応づけています(ielts.org)。
- 英検 → CEFR:4技能総合の英検CSEスコアで、C1=2600以上、B2=2300〜2599、B1=1950〜2299、A2=1700〜1949。英検1級の合格ラインは2630で、これがちょうど C1 の入り口にあたります。各級は1級=C1、準1級=B2、2級=B1、準2級=A2 が中心で、級によっては隣の CEFR にまたがります(日本英語検定協会)。
- TOEIC L&R → CEFR:ETS はセクション別の下限で示し、B2 は Listening 400・Reading 385 以上、C1 は Listening 490・Reading 455 以上。合計の目安はおおよそ B1=550、B2=785、C1=945 です。TOEIC L&R の対応は C1 まで(ETS の CEFR マッピング)。
- TOEFL iBT → CEFR:新1〜6スケールで C2=6.0、C1=5.0〜5.5、B2=4.0〜4.5、B1=3.0〜3.5(ETS のスケール改定ページ)。IELTS との換算はETS の比較ツールに基づきます。
どの試験を受けるべきか
換算ができても、受ける試験は目的で決まります。海外大学の正規留学や移住なら IELTS か TOEFL。国内の大学入試や就職での英語力証明なら、英検と TOEIC が通りやすい。同じ CEFR B2 でも、出願先が見慣れた試験のほうが話が早いからです。IELTS を選ぶなら、次はスコアの出し方と0.5刻みの仕組みを押さえておくと、目標バンドをぐっと具体的に組み立てられます。
よくある質問
IELTS 6.5 は英検何級ですか。 CEFR では B2 で、英検なら準1級の上位から1級の入り口あたりです。準1級合格=IELTS 6.5 とは限りません。測る技能の組み合わせが違うので、あくまで目安として見てください。
IELTS 6.5 は TOEFL で何点ですか。 ETS の2026年公式換算では新スケールの総合4.5、旧0〜120スケールなら86〜94が目安です。ネット上でよく見る「79〜93」は旧スケール時代の換算なので、新しい数字とずれます。
英検1級を持っていれば IELTS 7.0 は取れますか。 どちらも CEFR C1 の帯ですが、別の試験です。IELTS は Speaking が対面で、Writing も出題形式が違う。同じ C1 帯でも、IELTS 用の対策をしないと7.0には届きにくいです。
TOEIC 900 は IELTS でどのくらいですか。 B2 に入り、IELTS は B2 を 5.5〜6.5 と読みます。ただし TOEIC は話す・書くを測っていません。そしてバンドを決めるのはたいていその2つです。スコア別の対応はTOEIC・IELTS 換算の詳細にあります。
昔取った TOEFL の点数(0〜120)はまだ使えますか。 2028年1月までの移行期は、スコアレポートに旧0〜120相当が併記されます。出願先の要件がどちらの基準かを確認してください。
換算表の数字をそのまま出願に使えますか。 使えません。出願先が指定する試験とスコアが基準です。換算は「だいたいどのレベルか」を測る目安で、合否を決めるものではありません。
まとめ
換算表は地図であって、目的地ではありません。持ち帰ってほしいのは3つ。英検・TOEIC と IELTS をつなぐ公式の橋は CEFR しかなく、直接の換算はどの発表でも推定が混じること。TOEFL は2026年1月から1〜6スケールに変わり、古い0〜120の表は読み替えが要ること。そして同じバンドでも中身は人それぞれで、総合点の置き換えより自分の弱い軸を知るほうが、次の0.5には近いこと。
IELTS を受けると決めたなら、まず4セクションの四捨五入前の平均を出すところから始めてください。どの軸を毎日5分で詰めるか。その問いのほうが、どんな換算表よりあなたのスコアを動かします。


