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Band Descriptor

IELTS process diagram(工程図)Task 1 の書き方と Band 9

IELTS Writing Task 1 の process diagram(工程図)の書き方。必要な受動態と現在形、自然のプロセスと人工のプロセスの書き分け、直線型と循環型で変わる概要、段階の順序を示す語彙、そして Band 9 モデルを解説します。

著者: Ko Inoue18 分で読了

line graph を何週間も練習したあとに process diagram を開くと、最初に出る反応がまちがっています。数字を探してしまう。ありません。軸もパーセントも、まとめるべき trend もない。process diagram で問われるのは、他の Task 1 の図では一度も問われないもの、つまり何かがどう作られるか・どう起こるかを順番に描くことで、そこで使う文法も違います。ここを外すと、流暢に書けても Band 6 で止まります。

この記事は process diagram に絞ります。なぜ受動態と現在形が仕事の大半を担うのか、自然のプロセスと人工のプロセスはどう違うのか、全体をつなぐ順序の語彙、そして点が入る理由つきの Band 9 モデル。Writing Task 1 ガイドと7つのチャート型を親記事に、この型だけを深掘りします。

process diagram は数値なし、何が変わるか

他の Task 1 の図では、選んで比べるデータが与えられます。process diagram で与えられるのは、順序づける段階です。この1点の違いで、ルールが根本から変わります。

測るものがないので、line graph の trend 語彙も pie chart の割合表現も、ここでは出番がありません。「increased」や「the largest share」に手を伸ばすと、図が示していないものを描くことになり、課題を取り違えたように読まれます。代わりに報告するのは流れです。最初に何が起きて、各段階が何を生み、最後に何が出てくるか。採点されるのは、図を見ていない読者が、あなたの言葉だけからその工程を組み立て直せるかどうかです。

受動態と現在形

ここは時制と態がほぼ固定される図で、それを正しく合わせることが文法の点の半分です。

現在形。プロセスは時間を超えているから。 セメントの作り方の図は、ある日の午後の工場を描いているのではなく、毎回起きることを描いています。だから時制は通して現在形。the clay is mixed、the mixture passes into a rotating kiln。was mixed でも will pass でもありません。

受動態。行為者はどうでもいいから。 人工のプロセスでは、各段階を誰がやるかは重要でなく、たいてい書かれてもいません。大事なのは行為です。だから workers collect and sort the bottles より the bottles are collected and sorted のほうが自然で、レポート全体が受動態に寄ります。is heated、are compressed、is transported、are packaged。これが process における文法の主な試験で、通して能動態のままのレポートは、正確でも統制が弱く読まれます。

多くのガイドが飛ばすニュアンスが1つ。自然のプロセス、水の循環やカエルの一生には、人間の行為者がいないことが多いので、現在形の能動態になりやすい。water evaporates、the eggs hatch、the tadpoles develop legs。ものそのものが動くから、ここは能動です。人工のプロセス、紙作りやガラスのリサイクルは、人や機械が材料に手を加えるので、現在形の受動態が中心になる。目安としては信頼できますが、最終的には図が示す動きに合わせてください。自然のプロセスでも何かに手が加わる段階は受動になりうるし、人工のプロセスでも材料そのものが動く段階は能動になります。

概要は、段階ではなく「形」を書く

これを書くか、Band 5 を受け入れるか。Academic の Task Achievement で概要が最初に出るのは Band 6 の「a relevant overview is attempted(適切な概要が試みられている)」。概要のないレポートは Band 5 の「there may be a tendency to focus on details(詳細に偏る傾向がある)」に当たり、全体像がありません。

process の概要は、段階を並べません。全体の形を名指しします。3つの事実で足ります。段階がいくつあるか、どこで始まりどこで終わるか、そして直線型(原料が入り、完成品が出る)か循環型(始まりに戻る)か。たとえば「Overall, the process consists of seven main stages, beginning with the digging of raw clay and ending with the delivery of the finished bricks, and it is a linear rather than a cyclical process.」個々の段階には触れていないのに、1つの段階が描かれる前に読者は構造を把握します。これが Band 6 のチェックポイントです。

直線か循環かの判定が効くのは、締め方が変わるからです。直線型は製品で終わる。水の循環のような循環型は、始まりに戻って終わり、それを言うこと(「the cycle then repeats」)が、図を全体として読んだ証拠になります。

順序の語彙が全体をつなぐ

process の Coherence and Cohesion の点は、ほぼ順序の語彙でできています。段階は正しい順序で進み、読者にその順番が伝わらないといけないからです。

罠は「firstly, secondly, thirdly, fourthly」を最後まで繰り返すこと。通じはしますが、cohesion の点は頭打ちになります。Band 7 の descriptor が評価するのは、柔軟に使われたつなぎ表現であって、数え上げではないからです。変化をつける。始まりには initially, first, to start with。続きには next, then, after this, following this, once the clay has been shaped, at the next stage。終わりには finally, in the last stage, at which point。

さらに range を上げる構文が2つ。「once/after + 現在完了」は2つの段階を1文でつなぎます。once the bottles have been washed, they are crushed into small pieces。そして目的節が、その段階がなぜ起きるかを言う。the mixture is heated to remove any moisture。どちらも上位の Band で評価される文法の幅を示し、「then... then... then」の連なりより流暢に読まれます。

正確な工程動詞

process の語彙はほぼ動詞で、曖昧な動詞を正確なものに替えることが、ここでの Lexical Resource の稼ぎどころです。「put together」は assembled に。「made pure」は purified に。「heated to a high temperature」は、粘土やレンガなら fired、鉱石から金属を取り出すなら smelted に。ほかにも extracted, filtered, ground, moulded, dried, cooled, packaged, distributed。descriptor の注意はいつもどおり。当てずっぽうの珍しい動詞より、自分が操れる正確な動詞のほうが評価されます。粘土には、一覧で一度見た語ではなく、自分が知っている fired を使ってください。

Task Achievement を Band 別に

Band 7 は Academic で「presents a clear overview, the data are appropriately categorised, and main trends or differences are identified(明確な概要を示し、データが適切に分類され、主な trend や差が特定されている)」。process では、段階と形を名指しする概要があり、段階が明確で漏れのない順序で報告されている状態です。Band 6 は「a relevant overview is attempted」止まりで、段階が抜けたり前後したりする。Band 5 は「there may be a tendency to focus on details」で全体像なし、概要なしで第1段階の描写から始めるレポートがこれ。もう1つの頻出の失敗、段階を落として工程がつながらなくなることは、descriptor のいう「課題が十分に扱われていない」状態です。

Band 9 モデルと、その理由

よくある設問を見てみましょう。「The diagram below shows how bricks are manufactured for the building industry.」

The diagram illustrates the process by which bricks are produced for use in construction.

Overall, brick manufacturing consists of seven distinct stages, beginning with the digging of clay from the ground and ending with the delivery of the finished bricks. It is a linear process, and human involvement is required at several points.

At the first stage, clay is dug out of the ground using a large digger. This clay is then passed through a metal grid onto a roller, which breaks it up, and sand and water are added so that the material can be shaped. The mixture is formed into bricks either by placing it in a mould or by using a wire cutter.

Once the bricks have been shaped, they are left to dry in an oven for between 24 and 48 hours. After drying, they are fired: first in a kiln at a moderate temperature of 200 to 980 degrees, and then in a second kiln at a much higher temperature of 870 to 1300 degrees. The bricks are subsequently cooled in a chamber for two to three days, after which they are packaged and delivered to their destination.

このレポートの組み立てを追ってみてください。導入は設問を写さず言い換える。概要は段階の数、始点と終点、直線型であることを示し、個々の段階には触れない。本論2段落は厳密な順序で進み、材料が湿った粘土から焼成後のレンガに変わるところで分かれています。どの段階も受動態の現在形で(is dug、are added、is formed、are fired、are cooled、are packaged)、順序の語彙は変化し(at the first stage、then、once... have been shaped、after drying、subsequently)、出てくる数字は図に印字されたもの(温度、乾燥時間)で、でっち上げたデータではありません。190語ほど、図を見ていない読者でも、これなら描けます。

Band 6 で頭打ちにする失敗

概要なしは既出の Band 5 の罠。段階を落とす・並べ替えると工程がつながらなくなり、「適切に扱われている」の一節に照らして減点されます。受動態から外れる、あるいは過去形に流れる(「the clay was mixed」)のは、いちばんよく出る文法の失敗です。グラフのレポートでの癖が持ち込まれるからです。数値も trend もないところで数字を探すこと(「the amount of clay increased」)は、図が示していないものを描く。そして「firstly, secondly, thirdly」を最後まで続けると、1つのつなぎを繰り返すことで cohesion の点を6に留めます。

毎日5分で叩く

  • 態の判定ドリル。 process diagram を5つ取り、自然か人工かを札に書き、時制と態を決める。自然なら現在形の能動、人工なら現在形の受動。1問30秒で、文法は書く前に片づきます。
  • 概要ドリル。 1つの図で、概要の1文だけを書く。段階の数、始点と終点、直線か循環か。個々の段階は書かない。
  • つなぎ入れ替えドリル。 「firstly, secondly, thirdly」で書いた工程を、「once... has been」「after this」「目的節」を使って書き直す。この入れ替えが、cohesion の点のほとんどです。

これが IELTS Drills の作りです。フィードバックは1つの Band Descriptor にタグ付けされて返るので、Task 1 レポートが6.5で止まったとき、0.5を落とした原因が、抜けた概要なのか、落とした段階なのか、時制と態なのかが分かる。そしてその1つを毎日5分で叩けます。

よくある質問

process diagram の時制は? 現在形です。プロセスは時間を超えているから。人工のプロセスは現在形の受動態(the clay is fired)、自然のプロセスは現在形の能動態(water evaporates)。過去形や未来形は、通常のプロセスでは誤りです。

受動態は通して使う? 人工のプロセスなら、たいていそうです。誰がやるかより、行為のほうが大事だから。人間の行為者がいない自然のプロセスは、能動態を使います。

概要はどう書く? 段階の数、どこで始まりどこで終わるか、直線か循環かを名指しします。個々の段階は描かない。概要は形であって、段階ではありません。

process diagram に数字や trend はある? ありません。グラフ・表・チャートと違い、比べるデータがないので、trend や割合の語彙は当てはまりません。段階の順序を報告します。図に印字された数字(時間、温度)は、そのまま使えます。

「firstly, secondly」の繰り返しを避けるには? つなぎに変化をつけ(initially, next, after this, once... has been completed, finally)、「once/after + 現在完了」で段階をつなぐ。数え上げの繰り返しは cohesion の点を頭打ちにします。

何語書く? 最低150語、170〜190語あれば全段階を扱う余裕が出ます。20分を目安に。Task 2 は配点が2倍だからです。

まとめ

process diagram は、数字のない Task 1 の図です。だから技術は、選ぶことではなく順序づけること。まず自然(現在形の能動)か人工(現在形の受動)かを決め、段階の数と直線か循環かを名指しする概要を置き、そこから段階を厳密な順序で、変化をつけた順序語彙と正確な動詞で進める。他の図と、それが概要をどう変えるかはチャート型ガイドに地図があり、line graph・bar chart・pie chart・map・table・combinationの深掘りも並んでいます。IELTS Drills なら、どの軸で0.5を落としているかを、フィードバックが教えてくれます。毎日5分で。