IELTS table(表)Task 1 の書き方:選択・時制・Band 9
IELTS Writing Task 1 の table(表)の書き方。すべてのセルを書き写さず主要な特徴を選ぶ理由、1時点の表と時系列の表で変わる時制、行と列どちらでまとめるか、比較の語彙、そして Band 9 モデルを解説します。
表にカテゴリが5つ縦、年が3つ横に並んでいて、最初に出る反応は、左上のセルから右下まで順に読むことです。15個の数字、15個の文。この答えは Band 5 で止まります。表は Task 1 のどの図より多くのデータを差し出してくるので、採点で見られるのは、何を残したかではなく、何を落としたかだからです。
この記事は table(表)に絞ります。なぜ選択がすべてなのか、1時点の表と時系列の表で時制がなぜ変わるのか、本論を行でまとめるか列でまとめるか、そして点が入る理由つきの Band 9 モデル。Writing Task 1 ガイドと7つのチャート型を親記事に、この型だけを深掘りします。
表はパターンを隠している
bar chart は半分の仕事を代わりにやってくれます。いちばん高い棒は、ラベルを1つも読む前から目に入る。だから報告すべきものは、もう見えています。表は同じ情報を数字の並びとして抱えるので、描くべきパターンは、自分で掘り出すしかない。ただ羅列するだけの答えがいちばん強く減点されるのは、だから表なのです。
カテゴリ5つ×3年で15個の数字。15個すべてを報告すると、何も描いていないことになります。すべてを残す答えは、何も選んでいないからです。まず見られるのは Task Achievement。主要な特徴を選んで報告したか、それともマス目を書き写しただけか。表において選択は、文体の好みではありません。それが課題そのものです。
1時点か時系列かで時制が決まる
一語書く前に、どちらの表かを決めます。時制も概要も、そこで変わるからです。
1時点の表(static) は、ある瞬間だけ、あるいは時間の要素がまったくない表です。5種類の世帯が食費に充てた割合のように、1つの時点でカテゴリを比べる。傾向はないので、比べるのは大きさで、時制は日付がなければ現在、過去の年に固定されていれば過去になります。
時系列の表(dynamic) は、2つ以上の時点を並べた表で、マス目に置いた line graph のように振る舞います。動きを報告するので、終わった期間なら過去、ある年が予測されていれば未来の形も使う。この区別を外すと、失敗はすぐ出ます。1時点の表で傾向を描けば、表になかった変化をでっち上げることになる。10年をまたぐ表を現在形で固めれば、その表が問うている変化そのものを消してしまう。まず見出しを読んでください。どこかの軸に2つ以上の年や時点が並んでいれば時系列、ラベルがすべてカテゴリなら1時点です。
行で読むか、列で読むか
表には2つの方向があり、1つの段落は一度に一方向しか進めません。他の図が突きつけてこない選択で、Coherence and Cohesion の点はここで決まります。
年が横、カテゴリが縦に並んでいるとします。行を横にたどると、1つのカテゴリを時間に沿って追う、そのカテゴリ自身の傾向。列を縦に見ると、すべてのカテゴリを1つの年で横並びにする。本論は、主な話を運ぶほうの方向でまとめます。時系列の表はほぼ行でまとめ、各段落が1カテゴリの動きになる。1時点の表は大きさでまとめ、大きいカテゴリを1段落、小さいカテゴリを次の段落に。方向を1つ決めて、それを保つ。マス目をあちこち跳ねる本論、ここで1セル、あそこで1セル、は描写ではなく羅列に読まれ、cohesion の評価を落とします。
概要は、表ではなく「際立ち」を書く
これを書くか、Band 5 を受け入れるか。Academic の Task Achievement で概要が最初に出るのは Band 6 の「a relevant overview is attempted(適切な概要が試みられている)」。それを飛ばしたレポートは Band 5 の「a tendency to focus on details(詳細に偏る傾向)」に当たり、全体像がありません。
表の概要は、数字ではなくパターンを名指しします。1時点の表なら、最も高いカテゴリと最も低いカテゴリ、そして両者の際立った差。時系列の表なら、全体の動きと、通して先頭に立ったカテゴリ、そしてどこかで順位が入れ替わればその点。個々の数字はここに入れません。たとえば「museums と theme parks が通して他の2つよりはるかに多くの来場者を集め、museums が着実に伸びて最後には theme parks を追い抜いた」の1文が、15個のセルの形を、1つも引用せずに読者へ渡します。これが Band 6 のチェックポイントで、本論はそこから概要を支えます。
比較の語彙と、単位の落とし穴
表の語彙は比較です。両端には最上級(the highest, the greatest number, the lowest)、対には比較級(higher than, nearly double, roughly half of)、正確な数字が許すところでは倍数と分数(three times as many, a fifth of, a loss of a third)。これが Lexical Resource と Grammatical Range の稼ぎどころで、表でしか成り立ちません。割るための正確な数字があるからです。「more than twice as many as」は上位の Band が見る構文で、bar chart はそれを組む数字をめったにくれません。
数字は書き写さず、枠に収めて示す。「the figure for museums stood at 12,000」「zoos accounted for the smallest share」。半端な数は概算でならす。just over, nearly, well above, roughly。そして単位に注意してください。表は、単位が混ざりやすい図の筆頭です。パーセントの列と実数の列は比べられないし、合計が違えば最大の割合が最大の数とはかぎらない。列がパーセントなら、「the most」ではなく「the highest percentage」と書きます。
Band 9 モデルと、その理由
よくある時系列の設問を見てみましょう。「The table below shows the number of visitors, in thousands, to four types of tourist attraction in one country in 2005, 2010 and 2015.」
The table compares visitor numbers at four kinds of attraction, museums, theme parks, historic sites and zoos, over a ten-year period.
Overall, museums and theme parks drew far more visitors than historic sites or zoos throughout. The clearest development was the steady rise of museums, which overtook theme parks to become the most visited attraction by 2015, while historic sites fell in every period.
Theme parks were the most popular attraction in both 2005 and 2010, with numbers climbing from 10,000 to 11,500 before slipping back to 11,000 in 2015. Museums followed a stronger upward path, rising from 7,500 in 2005 to 9,200 in 2010 and reaching 12,000 by 2015, by which point they had overtaken theme parks.
The other two attractions stayed well below. Historic sites declined throughout, from 6,000 to just 4,000, a loss of a third over the decade. Zoos, by contrast, edged up gradually, from 3,000 to 3,500, though they remained the least visited category in all three years.
このレポートの組み立てを追ってみてください。導入は設問を写さず言い換える。概要は形を示します。2つの先頭、2つの後続、1つの追い抜き、セルは1つも引用しない。本論は年ではなく大きさでまとめるので、各段落がきれいな比較になり、その中でカテゴリを年に沿って過去形でたどる(were、climbing、slipping、rising、declined、edged up)。点を運ぶのは生の数字ではなく、比較のほうです。far more、a loss of a third、well below、the least visited。引用した数字はどれも表にあるもので、表のセルの大半は意図して落としてあります。165語ほど、表を見ていない読者でも、何が書いてあったかが正確にわかります。
Band 6 で頭打ちにする失敗
すべてのセルを羅列するのは既出の Band 5 の罠。何も選んでいないからです。概要なしも同じく Task Achievement を5に留めます。各行を互いに比べずばらばらに描くのは、比べられるために存在する表の要点を外している。時制の失敗は、この図に特有です。年をまたぐ表の現在形は傾向を凍らせ、1時点の表の「increase」は、なかった変化を報告する。パーセントの列と実数の列を取り違えると、表は「the highest share」しか支えないのに「the most」と書いてしまう。そして1文目に設問を写すと、言い換えれば取れる点を、描写が始まる前に捨てることになります。
毎日5分で叩く
- 選択ドリル。 表を1つ取り、最も高い数・最も低い数・際立つ比較を1つ、この3つ以外の数字を全部消す。残った3つだけを書く。これが本論の背骨で、データを落とす勘が鍛えられます。
- 方向ドリル。 1つの表で、行でまとめるか列でまとめるかを決め、その理由を1行書く。30秒で、段落は書く前に決まります。
- 概要ドリル。 概要の1文だけを書く。1時点なら最高と最低、時系列なら全体の傾向と先頭。個々の数字は入れない。
これが IELTS Drills の作りです。フィードバックは1つの Band Descriptor にタグ付けされて返るので、Task 1 の表が6.5で止まったとき、0.5を落としたのが選択(TA)なのか、行か列かのまとめ方(CC)なのか、比較の語彙(LR)なのか、時制(GRA)なのかが分かる。その1軸を毎日5分で叩けます。
よくある質問
表の数字は全部書くの? いいえ、書くと頭打ちになります。最も高い数・最も低い数・際立つ比較を選び、残りは落とす。表は Task 1 のどの図より多くのデータを抱えるので、何を省くかも採点の一部です。
表の時制は? 表によります。2つ以上の年をまたぐ表は過去形、ある年が予測されていれば未来の形も。1時点や時間のない表は現在、示された過去の年に固定されていれば過去です。
本論の段落はどうまとめる? 行か列か、主な比較を運ぶほうでまとめます。時系列の表はたいてい行(カテゴリ)でまとめて1段落1傾向、1時点の表は大きさでまとめ、大きいカテゴリと小さいカテゴリを分けます。
table と bar chart は何が違う? 元データは同じことが多いのですが、bar chart はパターンを目で見せ、表は数字の中に隠す。だから表のほうが選択は難しい。代わりに正確な数字が手に入るので、「more than twice as many as」のような精密な比較が使えます。
パーセントと実数、どちらを比べる? 列に合わせます。列がパーセントなら「the most」ではなく「the highest percentage」。カテゴリの合計が違えば、最大の割合が最大の数とはかぎりません。
何語書く? 最低150語、170〜190語あれば選んで比べる余裕が出ます。20分を目安に。Task 2 は配点が2倍だからです。
まとめ
表は、データが最も多く形が最も見えにくい Task 1 の図です。だから技術は選択。主要な特徴を報告し、大半のセルは落とす。まず1時点(大きさを比べる、現在か過去)か時系列(傾向を報告する、過去)かを決め、本論を行か列でまとめて比較をきれいにし、残した数字を最上級と比較級で枠に収める。他の図と、それが概要をどう変えるかはチャート型ガイドに地図があり、line graph・bar chart・pie chart・map・process diagram・combinationの深掘りも並んでいます。IELTS Drills なら、どの軸で0.5を落としているかを、フィードバックが教えてくれます。毎日5分で。


